独立行政法人 地域医療機能推進機構 大阪病院

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JCHO大阪病院 新人看護職員 研修制度

※2か月間ローテーション研修

(Off-the-job-training)
当院では2002年から新人研修制度を実施してきました。新人看護職員への研修が努力義務化される前からの当院独自の取り組みでした。16年が経過し、本研修を受けた看護師は500人を越えました。初期に受けた人たちは指導者層になっています。

手塩にかけて育てられた看護師たちが成長し、次を担う後輩を大切に育てる。そんないい循環と組織風土が当院には根付いています。2か月間ローテーション研修は、基本的看護の知識・技術の習得を目的としています。少人数制で集中的な指導が受けられ、根拠を考えながら実践できます。1年目の6月から2月までのいずれかの時期に、ICU・手術室・治療検査・救急・外来部門を連続して6週間、病棟(脳神経外科・消化器外科・呼吸器科のいずれか)を2週間、計8週間(2か月間)5~6人1組でローテーションします。

  • ICU(3週間)
3-2 3-2  ICUでは、クリティカルケアを必要とする患者を通して、基本的看護の知識・技術を習得できることを目標にしており、所属部長で経験する機会が少ない技術を経験し、習得することができます。

また、BLSの演習を通して、急変時に対応できる知識・技術を学びます。
  • 手術室(1週間)
3-1 3-1  手術室では、"無菌操作を確実に行う"ことを根拠から学びます。また、新人看護職員が病棟で経験・習得しにくい項目である気管挿管の準備・介助については、麻酔科医師から学ぶことができます。

そして、体位変換できない患者の体位の工夫や褥瘡予防、体温調節など、継続看護に必要な看護技術を手術室看護師と一緒に実践します。

3-2  別名、“Gライブ研修”といいます。ライブ感のある研修で、ビジュアル情報をもとにイメージづけをします。

・救急外来
・内視鏡センター
・血液浄化センター

・外来治療センター(がん化学療法)

・放射線治療
・外来

3-3  病棟(2週間)(脳神経外科・消化器外科・呼吸器科のいずれかの病棟) 病棟ではひとりの患者を受け持ち、看護展開を行います。指導者から看護計画や日々の実践に対するアドバイスを受けながらプロの看護展開と看護記録ができるようになります。

・脳神経外科病棟

neurosurgery_ward 脳神経外科病棟では、様々な機能障害を有する患者様が多く日常生活をはじめ退院後の生活を見据えた目標を立案し、生活の再構築に向けた援助を行っています。基本的看護技術の習得や医師やセラピスト、医療福祉相談室など多職種協働、また、地域との連携による入退院支援など多くを学べる研修の機会にしています。

・消化器外科病棟

gastrointestinal_surgery_ward 消化器外科では術後早期回復へのケアをはじめ、人工肛門造設患者のケアや創傷処置、ドレーンの管理など特有の技術を学びながらひとりの患者の看護展開を指導受けながら行っていきます。さらに、退院後も医療や介護を必要とする患者を通して、多職種と連携する中で看護師の役割を学びます。

・呼吸器科病棟

respiratory_ward 呼吸器病棟では一人の患者を受け持ち、看護展開を行います。指導者からアドバイスを受けながら、日々の看護実践や患者の退院後の生活まで見据えた看護計画を立案し、看護を展開します。患者・家族の価値観を大切にし、患者の立場に立った看護を考えることの重要性を学ぶことができます。

2か月間ローテーション研修の感想

手術室 樫飯 正人

kashii2017 (1 - 1) 私の所属は手術室ですが、ローテーション研修では手術室で実践する機会の少ない看護技術を多く学び経験することができました。病棟やICU、Gライブの研修では、手術前後の患者さんへの看護も学ぶ事ができ、周手術期全体を理解した上での手術中の看護の実践に繋がっていると感じています。普段あまり関わりのない他部署の役割や特徴を知ることができ、また一緒に研修を受ける同期との交流を深める良い機会にもなりました。

8階西病棟 中村 妟梨

nakamura_8w 私が所属している小児科病棟では、手術を受けられる患者様を担当することもあります。手術室の研修では、術前・術後訪問や実際の手術看護を学ぶことができました。自部署では経験できない分野を学べ、実際に患者様へ術前オリエンテーションをする際に手術前後の流れをイメージしやすいよう具体的に伝えることができるようなりました。日々の看護の中で、研修での学びを活かすことができ、参加できてよかったと実感しています。

9階西病棟 勝谷 萌

asano_9w 2カ月ローテーション研修で学んだことは、4年目になった今でも役に立っていると感じています。病棟勤務では体験することのない手術室やICU、アンギオ室での看護や技術を経験することで、多方面からアプローチできるようになりました。指導者さんや先輩の指導も手厚く、看護観を養うことも出来ました。研修を共にしてきた同期との親睦も深まり、とても良い機会になったと感じています。

10階東病棟 山下 瑞貴

tekakado2017 (1 - 1) 2か月間ローテーション研修では根拠を持って看護を実践することが出来ました。私は消化器内科病棟に所属しており、内視鏡治療センターでEMRやESDなどの治療を実際に経験することが出来、術中の患者様の状態を理解した上で術前術後の見るべき観察点を学ぶ事が出来ました。また他部署の同期同士で疑問点を話し合い、お互いの看護観に触れることで、多面的な視点を持つことが出来ました。

13階東病棟 川上 悠

fujioka2017 (1 - 1) 研修では検査室や手術室での患者さんをみることで、病棟ではわからない治療の実際の流れや看護のポイントを学ぶことができました。また、他病棟で患者さんを受け持ち看護を行うことで、自部署にはなかった視点や工夫を知ることができ、自分の看護技術の向上に繋がったと思います。2ヶ月間他の部署で研修を受けることで同期に後れをとるのではないかと不安もありましたが、参加することで得られたものは大きく貴重な経験だったと思います。

※集合研修

(Off-the-job-training)

新採用時研修

新採用時オリエンテーション 2日間

看護部オリエンテーション  3日間

 3_7_9.

新人研修

1年に4回(3か月目・6か月目・9ヶ月目・1年目)、1日研修を取り入れています。感染・安全・コミュニケーション等のプログラムやレゴブロックを使用し自己表現やヨガを取り入れリラックスできる場としたり、同期と様々な思いを語り合う場になっています。元気をもらって各職場に帰っていく研修生が多いですよ。

*3か月目研修 *6か月目研修① *6か月目研修②
newcomer_training_6month_1 newcomer_training_6month_2
*9か月目研修 *1年目研修

~コミュニケーション講義など~

*看護記録・看護過程研修

電子カルテを使っての看護記録の方法、POS、看護過程の展開方法について講義を受け、後日事例を使ったグループワークをしています。

*コアレクチャー

平日15時30分~17時までの1時間30分、4月~5月は医師、看護師が講義を担当、

9月~2月はスペシャリストが講義を担当します。基礎知識の確認と最新情報を得る絶好の機会です。

※2019年度 コアレクチャー日程表(PDF)(size:254KB)

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