当院の看護の質保証に貢献するスペシャリストを紹介します。自らの専門領域はもちろんのこと、ジェネラリストの実践を支援しています。
専門看護師
専門看護師(CNS:Certified Nurse)は、複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族及び集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供するために、特定の専門看護分野の知識・技術を深め、看護系大学院修士課程を修了し日本看護協系大学協議会が定める専門看護師教育課程基準の所定の単位を取得している看護師です。
専門分野において 1)実践 2)相談 3)調整 4)倫理調整 5)教育 6)研究 これら6つの役割があります。
精神看護専門看護師(リエゾン精神看護) 早川昌子
リエゾンには、つなぐ、連携するなどの意味があります。対象となる患者さんやご家族に対して直接ケアを行うとともに、治療・ケアチームへの具体的なケアの提案やアドバイスも行っています。患者ケアのみならず、看護スタッフのメンタルヘルスも支援することで、活き活きと看護ができるようお手伝いします。 |
がん看護 志方優子
当院では診断期・治療期から終末期に至るまで、多くのがん患者様がおられます。がんと診断を受けることは患者様だけでなくご家族にとっても人生を揺るがす大きな出来事であり、継続的なサポートが必要です。患者様やご家族のQOL向上を目指して個別的な看護を展開するために、スタッフと共に日々努めたいと思っています。 |
特定認定看護師
2019年に認定看護師制度が改正され、2020年度より特定行為に係る研修を教育課程に組み込んだ「B課程」の認定看護師教育が始まっています。従来の教育課程「A過程」で認定看護師として登録を受けており、さらに特定行為研修を修了した者を「特定認定看護師」と言います
クリティカルケア看護認定看護師 中村明美
クリティカルケア認定看護師は、あらゆる場の急性期にある患者の病状に応じて、臨床推論力と病態判断力に基づき、優先順位を判断し、適切な看護を実施します。私は、看護職員や他の医療従事者に対する院内研修を行い、急性期医療の担い手の育成に尽力するとともに、組織横断的なチーム活動を通して継続した看護が提供できるように活動しています。専門職として日々成長し、質の高い看護が提供できるように努力していきたいと思います。 |
がん薬物療法看護認定看護師 前原春子
外来治療センターを中心に活動しています。がん薬物療法は、新薬の開発に伴い支持療法も含め進歩しています。殺細胞性抗がん薬、分子標的治療薬、免疫チェックポイント阻害薬などの特徴を理解し、日々、安全な投与管理と副作用の症状マネジメントに努めています。それぞれの患者様・ご家族様にとっての最善をともに考え支援することを心掛けています。 また、がん薬物療法に携わるスタッフの教育支援をとおして、看護ケアの質向上を目指しています。 |
認知症看護 富永純子
認知症は身近な病気となっています。認知症の人やご家族が安心して入院生活を送られ、住み慣れた場所でその人らしく生活することができるよう多職種で連携しながら支援させていただきます。専門職として力を発揮し、スタッフとともに患者様やご家族の支援が行えるよう、日々努力していきたいと思います。 |
皮膚排泄ケア 清水加世子
皮膚排泄ケアとはストーマケア・創傷ケア(褥瘡ケア・フットケアなど)・失禁ケアにおける専門的な知識・技術を生かし、日常生活および療養上の支援をさせていただいています。特にストーマ外来では長年医療機関にかかっておられないオストメイトの方にも最新のストーマケアを届けたいと考えております。患者様にとって最善のケアは何かを考え、より質の高い看護を提供するために日々努力していきたいと思います。 |
クリティカルケア看護認定看護師 景山恵利
ICUに勤務し、重篤かつ急性期にある患者さんの健康問題をアセスメントし、重篤化の回避、早期回復に向けた実践を行っています。また、患者さんとそのご家族に対し、心理・社会状況をアセスメントし、多職種で連携しながら必要な支援を行えるようにしています。非日常的な環境である集中治療室でも患者さんとご家族の生活の質を確保し、その人らしい生活が送れるよう、看護提供しています。 |
摂食嚥下障害看護認定看護師 木下莉奈
摂食嚥下障害となると、食べたり飲み込むことが困難になります。食べることは生きるために必要な栄養補給の目的のみではなく、楽しみやコミュニケーションの場にもなります。多職種で構成されたチームやスタッフとともに、安全に長く経口摂取ができるように支援していきます。 |
腎不全看護認定看護師 宇賀神ゆかり
腎不全看護認定看護師は、慢性腎臓病(CKD)の初期から、腎代替療法の選択、血液透析、腹膜透析、腎臓移植など、幅広い腎不全の領域の患者の病状に応じて、臨床推論力と病態判断力に基づき、特定行為と適切な看護を実施します。私は、患者さんが病を抱えながらも日常生活を安心して過ごせること、その人らしく暮らせるように患者さんの背景や病期を踏まえた看護を提供していきたいと考え活動しております。そのためには、自己研鑽を惜しみなく行い、努力し、専門職として日々成長し、質の高い看護が提供できるように努力していきたいと思います。 |
認定看護師
認定看護師(CN:Certified Nurse)は、通算5年以上の実務経験があり、そのうちの3年以上は取得を希望する認定看護分野で経験を積む必要があります。その後、認定看護師教育機関で6ヵ月、615時間以上の教育課程を修了し、特定の看護分野において熟練した看護技術及び知識を用いて、あらゆる場で看護を必要とする対象に、水準の高い看護実践ができる看護師です。
特定の看護分野において 1)実践 2)指導 3)相談 これら3つの役割があります。
感染管理 小井里香
感染管理のスペシャリストとして、当院における感染管理チームの核となり、患者様が安心して療養生活を送っていただけるよう、感染対策の質向上と職員の健康管理を主な役割として活動しています。 |
糖尿病看護 前田結香
糖尿病の治療は毎日の生活そのものです。糖尿病をもちながらもその人らしく健やかに生活できるよう、患者様と共に考え、支援させていただきます。また、糖尿病に関する薬剤や治療は、日々進歩しています。多職種で連携して安心、安全な生活ができるよう看護していきます。 |
透析看護 酒井圭子
私は、透析治療開始に向けて治療方法の情報提供と支援を行っています。また、すでに透析を受けておられる患者さん、ご家族へその人らしい生活を送ることができるように関わっています。多職種と連携をとりながら患者さんに、安全で安楽な透析治療を提供しつつ看護ケアに努めていきます。 |
がん化学療法看護 土岐昌世
がん化学療法を受ける患者様とご家族様が安全に安心して治療が受けられるよう、医師や薬剤師などチームで支援を行っています。また、治療を受けながら日常生活を安心して送っていただけるよう、患者様やご家族様と一緒に考えるとともに、より専門的な知識と技術を生かした看護を心がけています。 |
乳がん看護 今井康乃
乳がんは、早期発見・早期治療により治るがんの一つと言われ、様々な治療を組み合わせながら、長期的に付き合うことができる疾患です。長い経過の中で、乳がん患者さんとご家族が、安心してその方らしく暮らしていける方法を一緒に考えて行きたいと思っています。 |
脳卒中リハビリテーション看護 吉田文子
脳卒中の発症は機能障害を伴うことが多く、発症早期から、生活の再構築を行うためのリハビリテーション看護が必要となります。急性期の重篤化回避に努め、患者様・ご家族様の生きてきた背景を大切に考え、その人らしく生活を取り戻していけるよう急性期の段階から回復支援に取り組んでいます。今後も他職種と協働し、個々の生活背景に合わせたADL・QOLの改善を図り、回復支援を行っていきたいと思います。 |
救急看護 松山佳子
当院は2次救急施設として24時間救急患者の受け入れを行っています。院内トリアージを実践し、緊急度・重症度を見極め、最善の治療を迅速に受けられるよう取り組んでいます。突然の事故や病気などで救急搬送される患者様とそのご家族に、安全かつ的確な治療、質の高い看護が提供できるよう、他職種と共に努力していきます。 |
新生児集中ケア 藤澤愛理
新生児集中ケア認定看護師とは、新生児の病態の急激な変化を予測し、重篤化を予防するとともに、発達を促すための個別化されたケアを行う看護師です。入院時から退院後も新生児とご家族が安心して過ごせるようケアを行っています。 急性期にあるハイリスク新生児とそのご家族に質の高いケアが提供できるように専門職として日々努力していきたいです。また一緒に働く仲間とあたたかいNICUをつくっていきたいと思っています。 |
特定行為研修修了者
「特定行為に係る看護師の研修制度」は、保健師助産師看護師法に位置付けられた研修制度で、2015年10月から開始されています。特定行為は、診療の補助であって、看護師が手順書により実施する行為です。実践的な理解力、思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技術が特に必要とされています。2024年4月時点で、以下の特定行為研修修了者がいます。
- 呼吸器(気道確保に係るもの)関連 1名
- 呼吸器(人工呼吸器療法に係るもの)2名
- 動脈血ガス分析関連 1名
- 栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 16名
- 栄養に係るカテーテル管理(PICC)管理関連 2名
- 創傷管理関連 5名
- 血糖コントロールに係る薬剤投与関連 2名
- 精神及び神経症状に係る薬剤投与関連 1名