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関連診療科

膝関節

対象疾患

膝関節

膝前十字靭帯後十字靭帯、内側側副靭帯、外側側副靭帯、複合靭帯損傷
膝蓋骨脱臼亜脱臼
半月板損傷
膝関節軟骨損傷、遊離体、骨壊死、離断性骨軟骨炎
十字靱帯剥離骨折,脛骨プラトー骨折,その他,膝周囲の外傷
初期変形性膝関節症に対する高位脛骨骨切り術

足、足関節、下腿

足関節靭帯損傷、足関節骨軟骨病変(離断性骨軟骨炎)
腓骨筋腱脱臼、インピンジメント症候群(三角骨障害)、第5中足骨疲労骨折(Jones骨折)

手術実績

2025年(膝スポーツグループ)[ 件 ]

総手術件数:503件
膝靭帯再建術(前十字靱帯など) 105
膝半月板手術 137
膝周囲骨切術(高位脛骨骨切術など) 79
その他の膝,足の手術(軟骨再生など) 182

2024年(膝スポーツグループ)[ 件 ]

総手術件数:428件
膝靭帯再建術(前十字靱帯など) 83
膝半月板手術 125
膝周囲骨切術(高位脛骨骨切術など) 81
その他の膝,足の手術(軟骨再生など) 139

2023年(膝スポーツグループ)[ 件 ]

総手術件数:510件
膝靭帯再建術(前十字靱帯など) 90
膝半月板手術 141
膝周囲骨切術(高位脛骨骨切術など) 93
その他の膝,足の手術(軟骨再生など) 186

2022年(膝スポーツグループ)[ 件 ]

総手術件数:432件
膝靭帯再建術(前十字靱帯など) 96
膝半月板手術 104
膝周囲骨切術(高位脛骨骨切術など) 64
その他の膝,足の手術(軟骨再生など) 168

2021年(膝スポーツグループ)[ 件 ]

総手術件数:413件
膝靭帯再建術(前十字靱帯など) 92
膝半月板手術 94
膝周囲骨切術(高位脛骨骨切術など) 63
その他の膝,足の手術(軟骨再生など) 164

2020年(膝スポーツグループ)[ 件 ]

総手術件数:345件
膝靭帯再建術(前十字靱帯など) 68
膝半月板手術 88
膝周囲骨切術(高位脛骨骨切術など) 51
その他の膝,足の手術(軟骨再生など) 138

治療方針

前十字靭帯損傷

前十字靭帯はいったん損傷すると自然治癒する可能性は極めて低く、スポーツの継続が困難になるだけではなく、将来、変形性膝関節症を発症するリスクが高くなります。自分の腱を採取して関節鏡下に靭帯を再建する手術が一般的で確実な方法です。採取する腱として当院では、患者さんのニーズに合わせハムストリング腱、骨付き膝蓋腱、あるいは大腿四頭筋腱を使用します。
手術は、本来の前十字靭帯の骨への付着部に骨孔(トンネル)を作成して、採取した腱を挿入し、チタン合金性の小さなボタンやプレート、スクリューを用いて移植腱を固定します。当院では確実な医学的エビデンスに基づき,より解剖学的な(自然な)靱帯再建術を行っています。受傷後時間が立つと治癒が悪くなりますのでお早めにご相談ください。
また半月板損傷や関節軟骨損傷を合併している場合には同時に半月や関節軟骨に対する処置も行います。入院期間は約2~3週間です。手術後3週間後から通常歩行を行っていただきます。

前十字靭帯損傷

前十字靭帯損傷

半月板損傷

半月板の主な役割は膝の衝撃吸収(クッションとしての役割)です.よって半月板を損傷すると軟骨に負荷がかかり,変形性膝関節症のリスクが高くなります。
スポーツ中の強い外傷で損傷する場合がありますが、加齢性の変化や使い過ぎなどによっても損傷することがあります。損傷の形態には,縦断裂,横断裂,水平断裂,変性断裂などがあります。
症状が強くない場合には,手術をしない治療が選択されますが,痛みや膝のひっかかりなどの症状が強い場合には手術治療が選択されます。
手術治療には,修復術と部分切除術があります.当院では半月機能を温存することを目指して修復術を積極的に行っていますが、断裂形態によりその適応が制限される場合があります。

半月板損傷

半月板円周線維補強術(Circumferential fiber augmentation法)/span>

半月板はもともと治癒の非常に悪い組織として知られており,損傷形態によっては通常の縫合術を行っても十分に治癒が得られないことがあります.当科の北は,この問題に対処するため世界で初めて半月板の機能を人工靱帯によって補強し治癒を促進させる手術方法を開発しました.これは非常に理にかなった手術方法であり,現在日本全国中に広まりつつあり,海外の著名な医師も応用し始めています。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨(おさらの骨)が外側へはずれる(脱臼)ことを膝蓋骨脱臼と言います。初回の脱臼後では,骨折を合併していなければ,装具治療が行われますが,再脱臼の頻度は約40~60%と言われています。
何回も脱臼を起こしたり,強い不安定感が残存した場合には手術治療が行われます.当科では自分のハムストリング腱を採取して損傷した内側膝蓋大腿靭帯を再建(もう一度作り直すこと)する方法を行い良好な結果を得られています。誰にでも発生するわけではなくもともとの骨の細かい形態異常(脚の形)が根本的な原因です.骨の形態異常が強い患者さんには、骨を矯正する手術を併せて行うことがあります。

膝蓋骨脱臼

膝周囲骨切り術

もともとのO脚やX脚により,膝関節の内側あるいは外側の軟骨がすり減って痛みが出ている患者さんが適応です.膝周囲の骨(スネの骨や太ももの骨)に切れ込みを入れ、骨の方向を変えO脚やX脚を矯正することによって痛みを軽減させる手術です.

若年者であっても治療可能,自身の関節で荷重するためスポーツなどの活動に制限がないこと,違和感が少ないこと,関節の動きが保たれるなどの長所があります.短所は骨がある程度くっつくまで痛みが残る(3~6ヶ月)です.またインプラントを抜去する手術を手術後約1年後に行うことです。
手術後は,2,3週間で歩行が可能となりますが,しばらく痛みがあるため杖などを使って頂く場合が多いです。

手術に際して気をつけて頂きたいこと
・喫煙:合併症が起こるリスクが高くなりますので,できるだけ禁煙を勧めます.
・肥満:体重が重いと手術の効果が長期に持たないリスクがあります.
・筋力訓練:膝周囲の筋力訓練は手術をする,しないに関わらず非常に重要です.手術後だけでなく,手術前から十分筋力トレーニングを行ってください.
・水虫やアトピー性皮膚炎のある方は,手術前までに十分に皮膚のケアを行ってください.

関連業績

  • 北圭介ほか:進行期肘離断性骨軟骨炎に対する生体吸収性ピンを用いた骨軟骨片固定術(臨床整形外科 2004)
  • 北圭介ほか:スノーボードによる膝外側半月板損傷(臨床整形外科 2005)
  • 北圭介ほか:有痛性三角骨障害に対する鏡視下摘出術(関節鏡 2005)
  • Kita K. et al.: PI3K/Akt signaling as a key regulatory pathway for chondrocyte terminal differentiation. (Genes Cells. 2008)
  • 北圭介ほか:早期復帰を目指したリスフラン靱帯損傷の治療方法の検討 手術治療v.s.保存治療(スポーツ傷害 2011)
  • 北圭介ほか:MPFL再建術々後の膝蓋大腿関節面軟骨の再鏡視所見(JOSKAS 2012)
  • 北圭介ほか:【膝蓋骨脱臼の評価と治療】半腱様筋腱を用いた解剖学的MPFL再建術(関節外科 2012)
  • Kita K. et al.: Effects of medial patellofemoral ligament reconstruction on patellar tracking. (Knee Surg Sports Traumatol Arthrosc. 2012)
  • Kita K. et al.: Patellofemoral chondral status after medial patellofemoral ligament reconstruction using second-look arthroscopy in patients with recurrent patellar dislocation. (J Orthop Sci. 2014)
  • 北圭介ほか:ダウン症に合併した恒久性膝蓋骨脱臼に対し内側膝蓋大腿靭帯再建術を施行した1例(関西関節鏡・膝研究会誌 2014)
  • 北圭介ほか:習慣性膝蓋骨脱臼に対し外顆形成術、外側支帯解離術および脛骨粗面内方移動施行後20年経過した1例(中部整災誌 2014)
  • 北圭介ほか:【ワンランク上のケアを目指すナースのための膝の靱帯損傷の治療と看護】膝の靱帯損傷とは(整形外科看護 2014)
  • Kita K. et al.: Factors Affecting the Outcome of Double-Bundle MPFL Reconstruction for Recurrent Patellar Dislocation Evaluated by Multivariable Analysis. (Am J Sports Med. 2015)
  • 北圭介ほか:習慣性膝蓋骨脱臼に対する単独内側膝蓋大腿靱帯再建術の成績(JOSKAS 2015)
  • 北圭介ほか:明らかな脱臼歴のない大腿骨滑車部外側の軟骨損傷の1例(関西関節鏡・膝研究会誌 2015)
  • 北圭介ほか:反復性膝蓋骨脱臼に対するMPFL再建術の術後成績 脱臼素因と術後成績の関連(JOSKAS 2015)
  • 北圭介ほか:多変量解析による内側膝蓋大腿靱帯再建術の術後成績に影響を与える因子の検討(JOSKAS 2016)
  • 北圭介ほか:3DCTを用いた内側膝蓋大腿靱帯再建術における大腿骨側骨孔拡大の検討(JOSKAS 2016)
  • 北圭介ほか:【スポーツ整形外科 最新の治療】膝 ハムストリング腱を用いた解剖学的MPFL再建術(整形・災害外科 2016)
  • 北圭介ほか:内側膝蓋大腿靱帯再建術における大腿骨側骨孔変化と臨床成績(JOSKAS 2017)
  • Kita K. et al.: 3D Computed Tomography Evaluation of Morphological Changes in the Femoral Tunnel After Medial Patellofemoral Ligament Reconstruction With Hamstring Tendon Graft for Recurrent Patellar Dislocation. (Am J Sports Med. 2017)
  • 北圭介ほか:半腱様筋腱を用いた膝靱帯再建術における大腿骨側骨孔拡大 関節内靱帯(ACL)と関節外靱帯(MPFL)再建術の比較(JOSKAS 2018)
  • 北圭介ほか:内側膝蓋大腿靱帯再建術におけるアイソメトリックポジショナーを用いた大腿骨側骨孔作成方法と作成位置の検討(JOSKAS 2019)
  • 北圭介:【膝蓋骨脱臼 これで不安なし!膝蓋骨不安定症対策】手術治療 反復性膝蓋骨脱臼に対するMPFL再建術(整形外科Surgical Technique 2020)最終更新日:2024年04月03日
  • 田中雄大:陳旧性前十字靱帯損傷膝靱帯再建術後の自然断裂症例に対し拡大顆間形成術を併用した再再建術を施行した1例(中部日本整災誌2023)
  • 北圭介:【ナースのギモン大解決!ケアの根拠がまるわかりin整形外科病棟】膝関節のケアの根拠(整形外科看護2024)
  • 北圭介:【膝蓋大腿関節障害の治療】自家腱を用いた内側膝蓋大腿靱帯再建術の限界と追加手術の適応(整形・災害外科2024)
  • 北圭介:整形外科 名人のknow-how 生体力学特性に基づいた新規半月板修復術 半月板円周線維補強術(mCFA)(整形・災害外科2024)
  • 吉村長晃:当院におけるSchatzker分類II & III型脛骨プラトー骨折に対する関節鏡視下整復固定術の治療成績と手術時の工夫(中部日本整災誌2024)
  • 草野雅司:内側半月板後角フラップ断裂に対する半月板最小部分切除術の治療成績(JOSKAS2022)
  • 草野雅司:末期膝蓋大腿関節症に対する脛骨粗面前内方移行術の小経験 膝蓋骨外側関節面軟骨下骨の骨密度変化に着目して(JOSKAS2023)
  • 中島望:距骨骨軟骨病変に対し関節鏡視下に骨接合術を施行した2例(臨床整形外科2021)
  • 草野雅司:外側閉鎖式高位脛骨骨切り術後に増悪した膝蓋大腿関節症の一例(関西関節鏡・膝研究会誌2021)
  • 草野雅司:トランスポータル法を用いた長方形骨孔ACL再建術時に大腿骨後壁損傷をきたした症例における大腿骨骨孔方向の検討(JOSKAS2021)
  • Kita K: Meniscal Circumferential Fiber Augmentation: A Biomechanical Arthroscopic Meniscal Repair Technique (Arthrosc Tech 2023)

最終更新日:2026年08月13日

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