包括同意とは、個別に説明・署名を求める手術などとは違い、安全で一般的な医療行為をまとめて承諾する仕組みです。当院では、診断や治療などの診療にあたり、治療方針及びその内容を、患者さんとそのご家族、医療従事者との間で共有することは大切なことだと考えています。
外来受診時あるいは入院時に、以下に示す説明内容をご理解いただくことで、同意いただけたこととしております。なお、同意がされない場合においても、患者さんに不利益は一切ございませんので、安心してその旨をお申し出ください。
01 医学研究へのご協力について
当院でも、医療の進歩に貢献する必要を鑑み、他施設との共同研究や当院独自の臨床研究として、新しい治療方法の開発、既存の治療方法との比較、治療選択肢の拡大あるいは現在行われている治療における未知の部分の検証などを目的とした臨床試験・臨床研究を行っています。
臨床試験・臨床研究は当院の医学倫理委員会の承認を得て実施しており、ご参加頂く患者さんには、自由意思による同意を得たうえで、ご協力いただいております。研究により得られる情報や、その公表過程で生じる知的財産は、当院と研究者の帰属となります。同意された後、希望により同意を撤回することも可能です。同意を撤回する場合は、担当医もしくは担当診療科へご連絡ください。尚、同意されない場合においても、診療上の不利益を被ることはありませんのでご安心ください。
研究の内容、計画、論文発表等については「JCHO大阪病院医学倫理委員会規程」を定め、医学倫理委員会を設置し、外部の有識者等にもご参画いただき妥当性を審査しています。
お問い合わせ等
上記、医学研究について不明な点等がございましたら、下記へご連絡ください。
| 担当 | 医学倫理委員会事務局(総務企画課) |
|---|---|
| TEL | 06-6441-5451(代)(平日8:30~17:15) |
02 がん登録について
がん登録とは、「がん登録等の推進に関する法律」の施行に基づき、全国の医療機関はがんと診断された患者さんのデータを都道府県知事に届け出る仕組みです。登録したデータは、毎年どのくらいの数のがんが新たに診断され、どのような治療が行われているかなど、病院ごとの特徴などが明確になります。
具体的には、患者さんが当院を受診するまでの経緯や、どのような診断がなされたか(部位、組織型、進行度)、どのような検査、治療を受けたか、その結果がどうであったかなどを、診療科や入院外来ごとではなく、腫瘍ごと(1腫瘍1登録)に登録を行います。これらは、がん診療の質の向上と、がん患者さんやご家族への支援に役立てることができます。
登録にあたっては、「がん診療連携拠点病院 院内がん登録 標準登録様式」の定義に従い行っています。また、プライバシー保護について十分に留置し、個人情報保護法などの関連法令および当院の個人情報保護方針にもとづき適正に取り扱い、管理しています。
当院の院内がん登録への取り組みについて、ご理解とご協力をお願いします。
なお、予後調査(追跡調査)についてご協力いただけない方は、下記へお申し出ください。
お問い合わせ等
| 担当 | JCHO大阪病院 診療情報管理室 |
|---|---|
| TEL | 06-6441-5451(代)(平日8:30~17:15) |
03
National Clinical Database(NCD)への
情報登録について
National Clinical Database(以下NCD)とは、日本全国の外科手術や治療の情報を集めて分析し、医療の質を向上させることを目的とした大規模な症例データベースです。当院はこれに参加し、日本全国の標準的成績と対比をする中で自施設の特徴と課題を把握し、それぞれが改善に向けた取り組みを行っています。
登録される情報
日常の診療で行われている検査や治療の契機となった診断、手術などの各種治療やその方法などです。
患者さんの名前は登録されず、匿名化されたIDで厳重に管理されます。
患者さんへの影響
登録は患者さんの自由意思に基づき、拒否することも可能です。
登録を拒否しても診療に不利益はありません。
登録された情報は統計的に処理され、個人が特定される形で公表されることはありません。
お問い合わせ等
| 担当 |
担当医 ※事業の詳細は、NCDホームページからもご参照いただけます |
|---|
04 教育(臨床研修・各種学生実習)へのご理解・ご協力
当院はMission(使命)「未来の医療を支えるプロフェッショナルを育成し続けます」を掲げ、厚生労働省が指定する臨床研修病院、かつ、医療系教育実習病院として、研修医および各種学生を受け入れ、指導担当者の下に教育を行っております。
将来にわたり、より良い医療提供を目指す臨床教育病院の役割につきご理解いただき、日本の未来を担う医療人を養成するために、下記の点にご同意を頂きますようお願い申し上げます。
研修・実習の目的
診療において、臨床研修医および医療系学生への研修や教育・実習の一環として、外来や病棟などにおける診療に同席させていただく、また、医師やその他職種の指導責任者の監督もと、医療の実際や医師・医療従事者としての態度を学ぶことを目的に、診療チームの一員として研修・実習させていただきます。
研修や教育・実習に伴い同席させていただく診療や検査
- X線、CT、MRI、PET、内視鏡、超音波、シンチグラフィー、各種手術中・処置など
- 検査(血液や尿など)、生理機能検査(肺機能や心電図など)、細胞・組織検査(喀痰や腹水など)
- 病理組織学的検査や遺伝子解析など(内視鏡、針生検、手術検体など)
- 残余検体(採取した検体の残りの一部)
- 分離された微生物(細菌、ウイルスなど)
- 診療記録(カルテ)、手術記録、看護記録、リハビリテーション実施記録、薬剤記録など
※患者さんの個人情報につきましては、当院で定めた個人情報保護方針に基づき、適切に取り扱い管理します。
ご協力への同意・不同意について
ご協力いただきたい研修や実習に関する内容については、診療科・部門ごとにその都度異なりますが、診察や検査の途中でも、協力できないと思われた場合は、いつでもお申し出ください。
包括同意は患者さん(あるいは代諾者)の自由意思によるものですので、同意された(みなされた)後でも、診察や実習の途中でいつでも同意を取り下げることができ、同意・不同意(協力・非協力)にかかわらず、診療などを含め患者さんの不利益は生じません。
※当院では不同意確認書をご用意しております。同意いただけない場合は病院スタッフまでお申し出ください。
実習を受け入れている職種
| 医師 | 歯科医師 | 助産師、看護師 | 診療放射線技師 | 臨床検査技師 |
| 理学療法士 | 作業療法士 | 言語聴覚士 | 視能訓練士 | 薬剤師 |
| 臨床工学技士 | 歯科衛生士 | 管理栄養士 | 公認心理師 | 社会福祉士 |
| 救急救命士 | 医療事務 |
05 書面による同意確認を行わない軽微な医療行為について
本院では、「書面で正式な説明同意をいただく診療項目」と、「口頭及び掲示」で説明と同意確認をさせていただく診療項目に分けて、対応しています。下記の検査、診療行為の中には、医師が立ち会う必要がないものが多く、患者さんの心身へのご負担も少ない内容となります。診療を円滑に進めるために、下記の診療項目については、説明と同意確認を口頭又は掲示で対応させていただいております。
| 一般項目 |
|---|
| 問診、視診、身体診察、体温測定、身長・体重測定、血圧測定、リハビリテーション、栄養指導、食事の決定、カメラ等による患部撮影等 |
| 検査・モニター |
| 血液学検査(血液等の採取)、尿・糞便等検査、微生物学的検査(痰・唾液等の採取)、検体の病理・細胞診検査、生理機能検査(心電図検査、脈波検査、呼吸機能検査、脳波検査、超音波検査、筋電図検査等)、X線一般撮影検査、X線透視撮影検査、造影剤を用いないCT、MRI、RI(アイソトープ)検査、心理検査、経皮酸素飽和度測定検査、動脈圧測定検査、モニター(BISモニター(脳波を元に麻酔薬の効果を推定するモニター)、筋弛緩モニター等)、皮内反応検査(パッチテスト、皮内テスト、スクラッチテスト、ツベルクリン反応、最小紅斑量測定等)、免疫学的検査(ウイルス検査等)口腔咽頭を含む体表の生検・穿刺等 |
| 処置・治療 |
静脈血採血、動脈血採血、動脈留置針挿入、痰等の吸引、胃管カテーテル、膀胱留置カテーテル、う歯(虫歯)、歯周病、義歯の検査と治療、口腔ケア等の処置、マウスピース作成・装脱着、チューブやドレーン類の固定・脱着、創傷の処置、抜糸、抜釘、小皮膚切開、縫合、ドレーン挿入・抜去、簡単なデブリードマン、涙管洗浄、ブジー挿入、鼻内処置、口内処置、睫毛脱毛、爪切り、点眼処置 直腸診、婦人科内診
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| 投薬・投与 |
| 通常の投薬、注射、末梢静脈内留置針挿入(点滴路の確保)、持続皮下留置針挿入、酸素投与等 上記の診療行為は、一定以上の経験を有する者によって行われますが、それでも時に出血、痺れ、アナフィラキシー、その他予期せぬ合併症を伴うことがあり得ます。このような場合は、合併症の治療は通常の保険診療として行われます。あらかじめ、ご理解いただきますよう、お願いいたします。 ご不明な点がございましたら、担当医師や看護師・薬剤師・技師等にお申し出ください。 |
| 診療のために必要な画像等 |
| 診察室、手術室、ICU(集中治療室)、HCU、CCU、南4病棟LD室、MF室、放射線治療室、MRI室、CT室、透視室では、治療上必要な場合は、患者さんの検査、診療行為、歩行等の様子をカメラ等による撮影、録音、記録、保管させていただいております。 |
06 病理検体の取り扱いについて
切除臓器の一部はパラフィン・ブロック、顕微鏡標本として保存されます。
採取した臓器の一部や写真、ビデオを含む画像情報を学術研究に使用させていただくことがあります。
その場合は匿名化した上で、個人情報の漏洩が内容、細心の注意をはらいます。
最終更新日:2026年06月26日