独立行政法人 地域医療機能推進機構 大阪病院

診療科のご案内

各検査室の紹介

>採血・採尿受付

自動受付機のご案内

通常の採血・採尿・検査用検体(尿・便・喀痰など)の受付は自動受付機で行っています。

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採血室

saiketu4 採血室は、血液検査をする上での最初の出発点となり

重要な役割を担っています。そのために臨床検査技師5名と事務員1名で、各科外来患者さん(生後6ヶ月以上のお子さんからお年寄りまで)の血液検査のための採血

を行っています。少しでも患者さんの負担を軽減するために、最新の検査機器を使用し、採血量が少なくなるように努力しています。

採血時には、誤認防止のためにご本人確認をさせていただきます。採血後には、必ず採血部位を5分くらい押さえて下さい。また、採血したほうの腕で重い荷物を持ったり、杖をついたりされますと再び出血する可能性がありますので、採血後20~30分は注意して下さい。

検体検査 一般検査部門

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尿検査

定性検査 尿中の蛋白や糖、潜血などの成分を試験紙で検査します。

食事や薬剤、運動などの影響を受けるので、問診や他の検査と組み合わせ

総合的に評価します。
沈渣検査 尿中の有形成分を顕微鏡で調べます。

赤血球や白血球、上皮細胞などの有無や数の増加を見ます。

腎臓や尿路系の病気の診断に重要な検査です。

便検査

便潜血検査 便の中に血液が混じっていないかを調べる検査です。

目では確認できないくらいの微量な血液を検出することは、大腸癌発見の手がかりとなります。
寄生虫検査 便中の寄生虫卵や虫体の検査をします。

最近では、海外旅行先での感染や自然食ブーム、ペットブームなどによりさまざまな寄生虫感染症が注目されています。

検体検査 血液検査部門

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血液学検査

血液一般検査 赤血球:ヘモグロビンを含み減少すると貧血になり組織の酸素不足を招く。

ヘモグロビン:鉄を含み酸素供給の中心的な役割をする。減少すれば貧血になる。

ヘマトクリット:血液全体に対する赤血球容積の割合。貧血時に減少する。

白血球:急性の感染症、癌、白血病などでその数または質が異常をきたす。

血小板:血管が破れて出血したとき、止血に必要。減少すると止血困難になる。

MCV・MCH・MCHC:赤血球の容積、ヘモグロビンの量や濃度をあらわし、貧血の指標となります。
血液像 白血球の数に異常がある時、その成分を染色して異常の有無を見る。
骨髄像 血液一般また血液像で異常があれば血液生産組織である骨髄を穿刺し、

細胞の成分また異常細胞の有無などを染色して検査する。

出血・凝固検査

出血時間 血小板の数・機能または血管の機能をみる検査で、異常時には延長する。
APTT 内因系の凝固機能を反映し、血友病などで異常値を示す。
PT 外因系の凝固機能を反映し、各種止血異常や肝疾患などで異常値を示す。
フィブリノーゲン 止血に関与する重要な成分です。
FDP・Dダイマー 重篤な止血異常を示す播種性血管内凝固症候群(DIC)などで高値を示し、

血栓傾向、癌などでも異常値がみられる。

検体検査 生化学・免疫血清検査部門

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生化学・免疫血清室で分析している項目(一部)

肝機能検査 AST・ALT・ALP・LD・r-GTP・ビリルビン・アンモニアなど
腎機能検査 尿素窒素・クレアチニン・尿酸など
脂質検査 総コレステロール・中性脂肪・HDLコレステロール・LDLコレステロールなど
糖尿病検査 血糖・ヘモグロビンA1c・グリコアルブミンなど
栄養状態 TP・ALBなど
心筋マーカー CK・CK-MB・NTproBNP・トロポニンIなど
感染症検査 肝炎ウィルス・梅毒・HIVなど
免疫検査 リウマチ因子・IgG・IgA・IgMなど
腫瘍マーカー検査 AFP・CEA・CA19-9・CA125・PSAなど
その他検査 甲状腺ホルモン検査・CRP(炎症反応)など

検体検査 輸血検査部門

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輸血検査部門で行なっている主な検査業務は下記のような内容です。

血液型検査 ABO血液型、Rh血液型(D)の血液型判定を行います。
不規則抗体検査 安全な輸血を行うために、輸血に問題となる抗体のスクリーニングと同定を行う検査を行っています。
交差適合試験 患者血液と輸血する血液の適合性を確認する検査。
自己血管理 輸血による副作用などを回避するために、患者様の血液を計画的に貯血して輸血することがあります。

その貯血された血液を24時間温度管理できる保冷庫にて、手術当日まで保管・管理をします。
血液製剤管理 輸血用血液製剤の予約、発注、交差適合試験を臨床検査技師が24時間体制で一元管理を行っています。
輸血副作用の調査 輸血後感染症の予防は、現在可能な限り行われていますが、ときに感染症や免疫反応などの

副作用を起こすことがあります。これらの副作用の調査や検査なども行っています。

検体検査 微生物検査部門

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微生物検査室では以下のような業務を行っています。

一般細菌検査 様々な検査材料から、その病気の原因となる細菌を見つけ、

またその細菌がどのような薬(抗生物質)に効くのかを調べる検査。
抗酸菌検査 結核菌に感染しているかどうかを調べる検査。
遺伝子検査 遺伝子(DNA)を機械で増幅し、短時間で感染の有無を調べる検査。
迅速検査 簡易キットを用いた抗原検出検査。

“感染症診断・治療に貢献できる早期情報提供”をモットーに毎日検査を行っています。また入院加療中の患者さんが、

病院内で感染症を起こさないように対策を講じる院内感染防止対策チーム(ICT)メンバーの一員としても一役を担っています。

生理機能検査

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生理機能検査室で行っている検査
心電図検査 心電図 安静時の心臓の電気的活動を記録し、不整脈や心肥大、狭心症・心筋梗塞といった虚血性心疾患の有無を調べる検査です。
マスター負荷心電図 階段の昇り降りの運動をして、心臓に負荷をかけた時の心電図を観察し、虚血性心疾患の有無を調べる検査です。
トレッドミル運動負荷心電図 ベルトコンベアーの様な通路の上を歩行し、速度と角度の調節によりさまざまな負荷をかけて心電図や血圧の変化を観察し、虚血性心疾患の有無を調べる検査です。
ホルター心電図 仕事・睡眠・運動といった日常生活内の心電図を長時間記録するために小型の心電計を装着し、これを解析する検査です。
超音波検査 腹部超音波検査 肝臓・胆のう・すい臓・腎臓・脾臓などの病変の有無を調べる検査です。
心臓超音波検査 心臓の形態と動きを評価し、弁膜症・心筋症・先天性心疾患・心筋梗塞・心不全などの有無を調べる検査です。
乳腺超音波検査 乳房内部の腫瘍やのう胞の有無、乳管の変化などを調べる検査です。
甲状腺超音波検査 甲状腺の大きさ、腫瘍病変の位置や大きさ・性状などを調べる検査です。
血管超音波検査 心臓・冠動脈を除いた全身の動脈や静脈の血管の太さや走行、血流の状況、血管壁の状態(硬さや血栓の有無)を調べる検査です。
脳波・筋電図検査 脳波検査 頭皮に電極をつけて脳の電気活動を記録し、てんかん・頭部外傷・脳腫瘍・脳血管障害の有無を調べる検査です。
脳誘発電位検査 体性感覚誘発電位検査は手首または足首の神経に微弱な電流を与え末梢神経、脊髄、脳の感覚神経障害の有無を、聴性誘発電位検査は耳から音刺激を与え聴力や脳幹障害の有無を調べる検査です。
筋電図検査 障害がみられる筋肉に針電極を刺し、電気的活動を波形で記録します。筋肉に針電極を刺した状態で力を抜いたり入れたりして筋肉を動かしてもらいますので、検査時に痛みがあります。 神経や筋肉の障害の有無を調べる検査です。
神経伝導検査 手足の神経に電気刺激をし、その刺激が神経を伝わる速度を測定します。神経を電気で刺激するため検査時に痛みがあります。末梢神経の障害の有無を調べる検査です。
呼吸機能検査 肺機能検査 鼻をクリップで止めて空気が漏れないようにした状態でマウスピースを口にくわえて息を大きく吸ったり吐いたりします。拘束性・閉塞性・混合性の3つに分けて肺の障害の有無を調べる検査です。患者さんの努力次第で結果が大きく左右されますので注意が必要です。
精密呼吸機能検査 肺機能検査と同様に息を吸ったり吐いたりしますが、肺のガス交換や分布障害などさらに詳しく肺の機能を調べる検査です。患者さんの努力次第で結果が大きく左右されますので注意が必要です。
ABI/PWI検査 ABI/PWV検査 両腕と両足首の4ヶ所同時に血圧を計測し、その血圧を比べることで血管の狭窄や閉塞など動脈硬化の程度を調べる検査です。

各検査の検査時間・予約・食事制限などは以下のとおりです。

検査項目 検査時間(めやす)

予約

食事制限

心電図検査 5分

なし

なし

マスター負荷心電図検査 30分

必要

なし

ドレッドミル運動負荷心電図検査 20分

必要

なし

ホルター長時間心電図検査 20分(24時間記録)

必要

なし

腹部超音波検査 15分~20分

必要

あり

心臓超音波検査 20分~30分

必要

なし

乳腺・甲状腺超音波検査 15分~20分

必要

なし

血管超音波検査 30分~60分

必要

なし

脳波検査 30分~60分

必要

なし

脳誘発電位検査 60分

必要

なし

筋電図検査 30分~40分

必要

なし

神経伝導検査 30分~40分

必要

なし

肺機能検査 5分

なし

なし

精密呼吸機能検査 60分

必要

なし

ABI/PWI検査 10分

なし

なし

最終更新日:2024年07月25日

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