独立行政法人 地域医療機能推進機構 大阪病院

診療科のご案内

脳神経内科

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髙田 和城

たかだ かずしろ
役職
脳神経内科診療部長
経歴
2003年 大阪大学医学部卒業
専門分野
脳神経内科一般、神経免疫
資格
総合内科専門医・指導医

脳神経内科専門医・指導医

特徴

当院では、大阪市内でもいち早く2006年10月よりSCU(Stroke Care Unit)を立ち上げ、脳神経外科と共に年間200例以上の診療実績があります。血栓溶解療法(t-PA)や血管内治療等の超急性期治療だけでなく、リハビリテーション・再発予防対策等を効率よく遂行、併せて、他施設との連携パス導入により、回復期リハビリテーション導入から、在宅医療を中心とした慢性期医療にも医療福祉チームと取り組んでいます。

診療内容

脳卒中以外では、髄膜脳炎・てんかん発作・ギランバレー症候群などのいわゆる神経救急疾患にも対応し、パーキンソン病・脊髄小脳変性症(多系統萎縮症)・筋萎縮性側索硬化症などの神経難病の診療、多発性硬化症・HTLV関連脊髄症などの炎症性(自己免疫性)神経疾患に対するインターフェロン治療、ガンマグロブリン大量療法、眼瞼痙攣に対するボトックス治療等も施行しています。

最近のトピックス

●視神経脊髄炎など神経眼科疾患の増加

●小児科との連携での臨床遺伝外来や脊髄性筋萎縮症に対する遺伝子関連治療

●OCR―Stroke やHAM ねっとなど多施設共同臨床研究ネットワークに参加

診療実績

2022年度入院患者総数
脳梗塞・TIA・脳出血 190
パーキンソン病・脊髄小脳変性症(多系統萎縮症)・ALS 14
多発性硬化症(視神経脊髄炎)・自己免疫性脳炎 9
ギランバレー症候群・慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP) 15
筋ジストロフィー・重症筋無力症 16
髄膜脳炎・HAM・神経梅毒など 32
てんかん・頭痛など 9
詳細について

ご紹介

脳神経内科は、内科的な原因で生じた脳や脊髄、末梢神経、筋肉などの障害を診断し、その治療にあたります。

● 脳卒中(脳梗塞などの脳血管障害)

● パーキンソン病

● 脊髄小脳変性症・多系統萎縮症

● 多発性硬化症・視神経脊髄炎

● 重症筋無力症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの神経難病

● 遺伝性神経疾患

● ギランバレー症候群・慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)

● 髄膜炎・脳炎

● てんかん

● HTLV-1関連脊髄症(HAM)

● 慢性頭痛

など、内服薬や点滴、血漿交換などで治療する疾患が対象となります(心身症やうつ病などは精神神経科対象疾患です)。

症状としては、頭痛、顔面痙攣、手足の脱力やしびれ、手足の震え、歩行困難、言語障害、視力障害、記憶障害などがあります。

特徴

神経疾患のうち、脳卒中(脳血管障害)に対しては平成20年11月から脳卒中ケア・ユニット(Stroke Care Unit:SCU)を開設、急性期の診断・治療を集中的に行い、治療成績の向上に役立っています。
脳卒中の超急性期には、脳神経外科と連携し経静脈的血栓溶解療法(t-PA療法)や血管内治療も行っています。

また、脳卒中は高血圧症や糖尿病など内科疾患や、心疾患など循環器疾患が主な原因ですが、当脳神経内科のスタッフは内科・循環器疾患にも対応できる内科認定医や内科専門医も兼ねています。

外来では脳卒中の再発防止を血圧管理も含めて行います。

一方、パーキンソン病、脊髄小脳変性症、多発性硬化症、重症筋無力症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの神経難病に対しては、確定診断後、院内の療養福祉相談室を通じて、特定疾患としての認定と当科外来での最新の情報提供・薬物治療(インターフェロン療法など)・在宅療養援助等を行います。

眼瞼けいれんに対してはボツリヌス毒素治療を、慢性炎症性脱髄性多発性神経炎に対しては、ガンマグロブリン静注治療を積極的に行っています。また、通常脳神経内科で扱う脳・脊髄・神経・筋疾患についても、すべて対応し診断し、治療可能なものは治療しています。

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お知らせ

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最終更新日:2023年11月05日

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