独立行政法人 地域医療機能推進機構 大阪病院

診療科のご案内

脳神経外科

noimageperson

榊 孝之

さかき たかゆき
役職
脳神経外科診療部長
経歴
1990年 愛媛大学医学部卒業

1997年 大阪大学大学院修了

2023年 大阪大学医学部臨床教授
専門分野
脳腫瘍

下垂体腫瘍

脳動脈瘤

脳血管障害(脳卒中)

脳神経外科全般
資格
医学博士

日本脳神経外科学会専門医・指導医

日本脳卒中学会専門医・指導医

日本脳卒中の外科学会技術指導医

臨床研修指導医

難病指定医

山際

山際 啓典

やまぎわ ひろのり
役職
脳神経外科部長(脳血管内手術担当)
経歴
2003年 長崎大学医学部卒業
専門分野
脳血管内治療

脳血管障害(脳卒中)

脳神経外科全般
資格
日本脳神経外科学会専門医

日本脳血管内治療学会専門医

特色、診療内容

1.365日24時間体制の脳卒中センター:SCU9床

①超急性期脳梗塞:血栓溶解療法や機械的血栓回収術、開頭血腫除去術、脳室ドレナージ術、開頭クリッピング術、コイル塞栓術などが常時可能です。

② 脳血管内治療:脳動脈瘤のコイル塞栓術、内頸動脈狭窄症に対する頸動脈ステント留置術、動静脈奇形や硬膜動静脈瘻に対する塞栓術、超急性期脳梗塞に対する機械的血栓回収術など幅広い疾患に対応しています。

2.脳腫瘍

脳原発悪性腫瘍・良性腫瘍(髄膜腫、下垂体腺腫など)・転移性脳腫瘍など脳腫瘍全般の手術が可能です。ナビゲーションシステムや神経内視鏡を用い、精度の高い、低侵襲な治療を心がけています。脳原発悪性腫瘍に対しては全例で遺伝子解析、分子診断を行いオーダーメイドセラピーを行なっています。

診療実績(2022年度)

主な手術実績

手術総数 136
脳血管障害 開頭血腫除去術 8
開頭クリッピング術 5
脳腫瘍 開頭腫瘍摘出術 9
生検術 3
頭部外傷 開頭血腫除去術 7
慢性硬膜下血腫 22
水頭症 脳室ドレナージ術 6
シャント術 14
脳血管内治療 コイル塞栓術 17
頚動脈ステント留置術 5
機械的血栓回収術 25
その他 6
その他 9
詳細について

ご紹介

脳神経外科診療指針

  1. 患者さんの立場から、納得のいく安心できる治療
  2. 国際水準の最新の治療
  3. 疫学的証拠にもとづいた予防治療
  4. 定位放射線治療などでは、病院の枠を超えた、最適な治療法の選択

脳神経外科は昭和43年5月に開設された伝統ある科です。開設以来、市内はもとより近隣市より患者さんを紹介していただき、治療に携わってきました。また、日本脳神経外科学会のA項専門医訓練施設として多くの脳外科医を育ててきました。

2004年2月より脳卒中当直を開始しました。休日・夜間を問わず、脳卒中担当医が常時院内に待機し、脳卒中超急性期治療にあたることになりました。

通常の脳神経外科診療以外に、脳疾患救急・脳卒中センター・脳ドックを担当しています。

4人のスタッフで診療指針を尊重し治療をおこなっています。わからないところがあれば、なんなりと相談してください。また、カルテ開示、セカンドオピニオンにも積極的に対応しています。

特徴

救急部・脳神経内科・神経小児科・神経放射線科・病理科の協力により術前の精密な検討の結果で治療法を決定し、患者様と納得が行くまで話し合いを持ちます。患者さんには一人一人を総合的に診て最も良い治療方針を患者さんとともに決定します。医療技術の進歩も積極的に取り入れ、手術だけでなく、定位放射線治療や血管内治療(カテーテルによる治療)にも積極的に取り組んでいます。なお、定位放射線治療が最適と判断された場合、当院には設備がありませんので、ご希望の施設に紹介しております。定位放射線治療後も、責任をもって患者さんの治療にあたりますので、安心してください。また、脳動脈瘤コイル塞栓術などの脳血管内治療では、経験豊かな院外医師の応援を得ておこなうこともあります。

他科医師・看護師・リハビリ技師・ケースワーカーなどと協力し、また充実した施設の元に幅広い疾患を取り扱っています。

集中治療室(ICU)では専任医師と看護師とにより、重症患者に対する低体温治療など、最重症疾患にも対応しています。

MRI、脳血管撮影装置、脳血流測定装置は各2台、CTは3台装備され、血管内治療を含むあらゆる緊急手術にも対応しております。

リハビリ科では脳卒中後の早期リハビリなど手術以外の総合的治療にも力を入れています。

本院では慢性期の治療はおこなっておりません。治療が終了すれば、かかりつけ医やリハビリ専門病院に紹介しますので、ケースワーカーと相談しご希望をお伝えください。もちろん、退院後でも急病や心配なことがあれば、いつでも受診してください。夜間・休日とも常時、脳担当医が診察し、入院も可能です。

本院では病診連携を行っていますので受診の際はできる限りかかりつけ医の紹介状を持って受け付けをして下さい。

外来は予約制になっていますが、くも膜下出血などの急病の場合は24時間いつでもすぐに受け付けます。

本院は急性期病院ですのでリハビリ目的の長期入院はできません。

脳卒中センター

脳卒中センターはこちら

平成13年より脳卒中センターを開設し、平成16年2月より、脳神経外科・脳神経内科・救急部医師による脳卒中当直を開始しました。毎週、脳卒中センター検討会を開催し、救急部・脳神経外科・脳神経内科・集中治療部・リハビリテーション科・放射線科など医師部門だけでなく、放射線技師・看護師・リハビリ技師が共同して急性期治療にあたっています。

脳卒中センターのページを参照してください。

脳ドック

脳ドックはこちら

脳ドックでは主として脳卒中危険因子を調べ、脳卒中予防をめざします。最近の研究の結果、大部分の脳卒中の原因である動脈硬化は、心筋梗塞や狭心症など他臓器の動脈硬化性疾患の原因であるだけでなく、動脈硬化による脳への血流低下は「ボケ」の原因でもあるとされてきています。脳ドックでは、脳動脈瘤などの「形の異常」だけでなく、ボケ防止にも役立つとみられる、動脈硬化の危険因子も調べます。

生活習慣の調査・身体測定・血圧・血液・尿検査をおこない、高血圧症・糖尿病・高脂血症などの脳卒中危険因子を調べます。また、MRI・MRA・頚部超音波検査・四肢血圧検査(動脈硬化の検査です)により、無症候性脳梗塞・脳動脈瘤・脳血管の狭窄や閉塞・脳腫瘍などを調べます。

脳神経外科2003年の実績

入院患者数:429人

腫瘍 脳血管障害 頭部外傷 水頭症 脊髄疾患 その他
57 178 119 8 14 53

手術数:210件

腫瘍 脳血管障害 頭部外傷 水頭症 脊髄疾患 血管内治療 その他 定位放射線治療

(他院に依頼
40 54 44 31 6 20 15 23

脳血管撮影:173件

研究的な治療について

脳神経外科では健康保険が認めていない治療はおこなっておりません。

臨床治験などで、保険適応外の治療をお勧めする場合には、まず、院内の審査委員会(IRB)で患者さんの不利益にならないことを確認した後、必ず事前に文書による同意をいただいてから実施します。

脳神経外科の各専門グループ紹介

■ 脳卒中センター

最終更新日:2023年11月05日

PageTop