独立行政法人 地域医療機能推進機構 大阪病院

診療科のご案内

脳卒中センター(SCU)

一次脳卒中センター施設(PSC)認定、およびPSCコア施設の認定について

当院は令和2年4月に日本脳卒中学会から24時間365日(24H/7D)脳卒中患者を受け入れ、患者搬入後に速やかに診療(rt-PA静注療法を含む)が開始できる『一次脳卒中センター(PSC:Primary Stroke Center)』として認定されております。令和3年9月時点でPSCは全国で963施設が認定更新されております。その後、急性期脳卒中の治療の中でrt-PA静注療法に加えて機械的血栓回収療法の治療効果が高いことを鑑み、この治療の実績や診療体制をもとに常時(24H/7D)機械的血栓回収療法を行える施設に対して『PSCコア施設(地域においてコアとなるPSC施設)』が日本脳卒中学会から委嘱されることになり、当院も委嘱され、受諾しております。今後も地域の総合的な脳卒中センターとして活動して参ります。

目標

最高の脳卒中急性期治療

患者さんの立場に立った、安全で確実な治療

脳卒中は予防・再発予防が大事

取り扱う病気

● 脳梗塞

● 脳出血

● クモ膜下出血

● 軽症だが高齢者にとって不安な異常(意識消失発作、めまい、物忘れ)


脳卒中センターには脳卒中担当医(脳神経内科・脳神経外科)が必要と判断したら24時間いつでも入院できます。

入院後は、最適の治療が直ちにおこなわれます。

常時、CT・MRI・脳血管撮影が可能で、rt-PA静注療法を始めとする内科治療・血管内治療・開頭手術の全てに対応可能です。

入院翌日には、医師・看護師・リハビリセラピストによるカンファをおこない、治療・看護・リハビリ方針について、早期から情報共有をしています。

また、医師・看護師・リハビリセラピスト・ケースワーカーによる検討会を毎週火曜日に開催し、治療方針・リハ進捗状況・今後の療養方針など、中長期的な問題も含めて検討しています。この検討会は地域のかかりつけ医にも門戸を開いています。

このように、さまざまな専門家が共同して最高の治療をめざしています。

手術後や重症脳卒中の患者さんには集中治療室で治療にあたります。

集中治療部専任医師・看護師が24時間体制で勤務しており、超急性期治療・低体温治療などの治療も可能です。

リハビリ継続が望ましい方は、回復期リハビリ病院で継続してリハビリが可能です。

脳卒中センターに入院された患者さんの約8割弱が、最終的に自宅に戻られています。

一緒に脳卒中と闘いましょう。

脳神経内科・脳外科医師 脳卒中センター(9床)全て個室

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SCUスタッフ 脳外科・脳神経内科病棟スタッフ
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再発予防 動脈硬化対策

予防にまさる治療なし。病気になっていてから治療していた20世紀から、21世紀は病気になる前に予防する時代です。特に、脳は一度損傷を受けると元に戻りません。脳の病気こそ予防が一番大事です。

これからは人生90年、100年の時代。50年前には考えられなかった長寿と飽食があたりまえになった現代人の病気は動脈硬化です。

動脈硬化は脳卒中の原因にもなるだけでなく、認知症をも引き起こす健康長寿の最大の敵です。

脳卒中センターでは、脳卒中の治療はもちろんのこと、脳卒中を動脈硬化病を考え動脈硬化予防にも力をいれています。

脳卒中カンファレンス
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証拠に基づく治療と説明

脳卒中の予防と治療には、多数の患者さんが参加した大規模研究による証拠に基づいた治療(evidence based medicine)が可能になってきました。

脳卒中センターでは、患者さん・ご家族に十分説明した上で、証拠に基づいた治療を優先しておこなっております。

一方、よく効く治療法は、副作用にも十分注意しなければなりません。医師や看護師・薬剤師の説明を聞かれて、疑問点があれば何なりと私たちに質問してください。

研究的な治療について

脳卒中センターでは健康保険が認めていない治療はおこなっておりません。

臨床治験などで、保険適応外の治療をお勧めする場合には、まず、院内の審査委員会(IRB)で患者さんに不利益にならないことを確認した後、必ず事前に文書による同意をいただいてから実施します。無断で研究のための治療はおこないませんのでご安心下さい。

脳卒中センター入院患者数の推移

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最終更新日:2023年11月06日

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