大腸CT
■大腸CT検査とは
大腸CT検査は、内視鏡を使わないで大腸がんやポリープを見つける新しい大腸の検査法です。CTコロノグラフィ―、大腸3DCT、バーチャル大腸内視鏡検査などともいわれています。便潜血検査が陰性でも、治療の必要な5mm以上のポリープが、この検査で見つかることがあります。
炭酸ガスを注入して大腸を拡張させ、低線量CTを用いて撮影します。
CT画像をもとに大腸の三次元画像を作成し、画像診断を行います。
長所と短所
【長 所】
- 検査は短時間(10分程度)ですみます。
- 内視鏡検査と比べ、前処置や検査の負担が少ないです。
- 注入した炭酸ガスは速やかに吸収され、検査後の腹痛もほとんどありません。
- 大腸内視鏡の挿入が困難(腸の癒着、腸が長い)な方でも検査が可能です。
【短 所】
- 体外からの撮影であるため、病変の色や固さの情報が得られません。
- 病変の組織を採取することはできません。したがって、大腸CT検査で病変が疑われた場合には大腸内視鏡検査を受けていただき、その病変が良性か悪性かの組織診断を受ける必要があります。
- 平坦な腫瘍や5mm以下のポリープの検出能は大腸内視鏡検査と比べて劣ります。
- 低線量ではありますが、医療被曝があります。
最終更新日:2024年10月28日