独立行政法人 地域医療機能推進機構 大阪病院

診療科のご案内

放射線治療科

西多

西多 俊幸
にした としゆき
役職
放射線治療科診療部長
経歴
1986年 大阪市立大学医学部卒業
専門分野
放射線治療全般
資格
日本医学放射線学会放射線治療専門医
日本医学放射線学会研修指導者

特徴

放射線治療科は、腫瘍に対する放射線治療を専門に行う部門です。放射線治療は手術と同様に局所治療ですが、臓器の機能温存が可能で身体への侵襲が少ないため、高齢者や合併症などで手術が困難な場合でも治療が可能とされています。当科ではリニアックを用いて体内の各種の悪性腫瘍に対する放射線治療(体外照射)を行っています。

診療内容

他の臨床各科との連携のもとに各種の悪性腫瘍の放射線治療を行っています。
日々の診療には、放射線治療専門医2 名をはじめとして放射線治療専門技師や医学物理士、さらに専従看護師などのスタッフが協力してあたっています。充分に時間をとって患者さんに説明する事を基本に丁寧な診療を心がけています。
高精度放射線治療としては前立腺癌をはじめとする各種疾患への強度変調放射線治療(IMRT)や、肺癌・肝臓癌への体幹部定位照射(SBRT)を保険診療の範囲で行っています。

リニアック(Elekta社製 Infinity).jpg

リニアック(Elekta社製 Infinity)


診療実績

高精度放射線治療として強度変調放射線治療と体幹部定位照射を行っています。

診療実績(2023年1月~12月)
実績 内訳
延べ照射件数 3,053件
治療計画数 246件 1門・対向2門:32 非対向・3門:54 4門以上:114 強度変調照射:21 体幹部定位照射:12
総照射部位数 183部位 乳房:66、骨:34、肺:27、脳:13、前立腺:3 など
全治療患者数 174人 原発巣別 乳腺:74、肺:49、肝胆膵:14、胃-小腸-結腸-直腸:13 など


詳細について

ご紹介

放射線治療科は、腫瘍(主に“がん”悪性腫瘍)に対する放射線治療を専門に行う部門です。
放射線治療には大きく分けて体外照射と体内照射があり、当科ではリニアックを用いて各種の悪性腫瘍に対する放射線治療(体外照射)を行っています。

放射線治療とは

癌(悪性腫瘍)は1981年以来日本人の死亡原因の第1位となり、現在では日本人の2人に1人が一生のうちに癌に罹患し、3人に1人が癌で死亡しています。放射線治療は、手術・化学療法と並んで癌治療の3本柱の一つに位置づけられています。放射線治療は手術と同様に局所治療ですが身体への侵襲が少ないため、高齢者や合併症などで手術が困難な場合でも治療が可能とされています。
放射線治療は目的により大きく2つ、根治治療と緩和治療に分けられます。根治治療では機能・形態を温存した状態で癌の治癒を目指します。緩和治療は進行癌や末期癌に対して癌の進行を遅らせて延命を目指したり、痛みなどの症状を緩和する目的で行います。このため、ほとんど全ての癌がなんらかの放射線治療の対象となりえます。

診療体制

日々の診療には、放射線治療専門医2名をはじめとして放射線治療専門技師や医学物理士、さらに専従看護師などのスタッフが協力してあたっています。充分に時間をとって患者様に説明する事を基本に丁寧な診療を心がけています。また放射線治療は単独ではなく化学療法や手術と併用されることが一般的ですので、他の臨床各科との連携のもとに各種疾患に対する放射線治療を行っています。
当院の放射線治療装置は高精度照射に対応しており、通常照射でも画像誘導照射(IGRT)を併用して従来よりも正確で安全な放射線治療が可能です。高精度放射線治療としては前立腺癌をはじめとする各種腫瘍への強度変調放射線治療(IMRT)や、肺癌・肝臓癌への体幹部定位照射(SBRT)を保険診療の範囲で行っています。

➤放射線治療について詳しくはこちら

院外医療機関からの検査予約・紹介など

院外医療機関からの紹介での放射線治療にも対応しています。初診はすべて予約制ですので地域連携室(06-6441-0512)から予約してください。適応など予めの相談については電話でも随時対応しております。
放射線治療をご希望の患者さんは、まずかかりつけの医療機関にご相談ください。

➤放射線科はこちらへ

最終更新日:2024年11月08日

PageTop