独立行政法人 地域医療機能推進機構 大阪病院

診療科のご案内

血液浄化センター

血液浄化センター 部署紹介

当部署は、昭和53年4月、大阪厚生年金病院血液透析室として設立され、平成27年5月、新病院移転とともに機器を一新し現在の建物で稼働しています。ベッド数20床のうち陰圧個室を2床有しており、新型コロナ感染症患者など隔離が必要な感染症患者の治療にも対応しています。ベッド間には低い位置からの視線を遮る仕切りを設けており、医療上の安全を確保しなからもプライバシーも確保できるようデザインされています。血液透析・血液濾過透析・腹膜透析に加え、血漿交換・LDLアフェレーシス・顆粒球吸着など特殊な治療も可能です。また、外来通院による血液透析にも対応しています。多職種のスタッフが情報共有し、連携することにより、個々の患者さんらしさを尊重した治療・看護ができるように努力を重ねています。

当部署では、「腎代替療法説明外来」を実施しています。これは、腎代替療法を行う前の末期腎不全患者さんが、血液透析・腹膜透析・腎移植の3つの治療法からそれぞれの生活に最も適した治療法を選択できるように情報提供を行う場であり、専門知識を持つ血液浄化センターの看護師が行っています。患者さんやご家族のお気持ち、生活状況を確認し、担当医だけでなく多職種で患者さんと関わり、治療の選択ができるように支援を行っています。

透析患者さんは、心血管系合併症や感染症のリスクが高いことが知られておりますが、総合病院である利点を生かし他の診療科と連携し透析患者さんの合併症の早期発見、早期治療を目指しています。また、心血管合併症の一つとしての足病変についてはフットケアチームの活動に参加し、日常の足のケアから重症下肢虚血の治療まで幅広く対応しています。病状が安定している外来透析患者さんには、腎臓リハビリテーションを実施することにより、ADLを高く維持し、ひいては生命予後改善を目指しています。

2021年度から、透析フォローアップ外来を設立し、地域の透析クリニックと連携し透析患者さんの合併症予防や早期発見に努め、入院要請に24時間体制で対応しています。またシャント狭窄に対するPTA症例数も増加しており、即応できる体制を整えるべく検討しております。

当部署のスタッフは、ベテラン、中堅、若手、子育てママさんとバラエティに富んでおり、それぞれの持ち味を生かしながら、お互いを認め合い協力して治療に携わっています。急性期病院における血液浄化センターであるため重篤な病状の透析患者さんが多くおられますが、安全・安心な透析治療と看護を提供することを目標とし、地域基幹病院としての責任を果たせるよう取り組んで参ります。

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診療実績

維持血液透析を28例、腹膜透析を3例導入しました。
維持血液透析患者17名、腹膜透析患者11名も管理されています。
2023年の各療法実施件数は以下の通りです。

実績(2023年度)
HD 2,419
online HDF 1,760
PE(血漿交換) 15
DFPP 6
吸着式潰瘍治療(レオカーナ) 4
GCAP(顆粒球吸着) 15
ICUにおける血液浄化 78

最終更新日:2024年11月11日

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