独立行政法人 地域医療機能推進機構 大阪病院

診療科のご案内

のびのび外来のご紹介

「背が周りと比べて小さい」「最近背があまり伸びていない気がする」「いつまで背は伸びるのかな」などお子さんの身長ののびについて気になることはありませんか?

子どもの低身長とは?

「クラスで一番小さい」といっても、生まれ月などにより、実際に低身長である場合とそうでない場合があります。年齢に対する標準身長からどのくらい離れているのかを示すSDスコアが有用です。
score -2SD~+2SDに95.4%のお子さんが含まれており、-2SDより身長が低いお子さん(全体の2.3%)が低身長ということになります。身長が低い場合、ご両親の身長も低いなど、遺伝や体質の影響もありますが、成長に関わるホルモン(成長ホルモン、甲状腺ホルモン、性ホルモン)の異常や、その他の原因がわかる場合があります。
また、成長が急に鈍くなる、逆に早くなるなど、身長が正常範囲であっても、成長パターンの異常から病気がみつかる場合もあります。

診察、検査は?

まずは問診と成長曲線の確認、身体診察、必要に応じて血液・尿検査、手のレントゲン撮影を行っています。成長曲線の作成には母子手帳、成長記録が必要となります。その他全身のレントゲン撮影や頭部MRI検査などを行うことがあります。成長ホルモンの分泌は一日の中で変動が大きく、夜間に多く分泌されるため、成長ホルモン分泌を評価するためには、検査入院(標準的には2泊3日)にて負荷試験を行います。

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治療は?

成長ホルモンの分泌が悪い場合、成長ホルモン注射の自己注射が可能です。成長ホルモン分泌不全性低身長症に対する成長ホルモン治療は健康保険が適用され、各種医療費補助を受けることができます。毎日寝る前に注射しますが、電動式の注射器も出ており、小学生、中学生では自分で注射をしているお子さんもたくさんいます。

そのほかにも低身長になる病気には以下のようなものなどがあります。

  • SGA性低身長症
  • 胎内での発育が悪く、小さく産まれたお子さんは、約90%は2歳までに成長が追いつくのですが、残り10%程度は小さいままで、成人になっても低身長となることがわかっています。3歳以降も低身長であれば成長ホルモン治療の適応となります。

  • 軟骨異栄養症(軟骨無形成症・軟骨低形成症)
  • 生まれつき軟骨の成長が悪いことにより、手足の長さが短く、低身長となります。成長ホルモン投与と整形外科的治療を組み合わせることにより、最終身長を伸ばすことができます。

  • ターナー症候群
  • 女の子にみられ、通常2本あるX染色体が1本しかなかったり、一部が欠けていたりします。生まれたときから少し小さめで、その後低身長が目立ってきます。心臓や腎臓の病気を伴いやすい、思春期の遅れや無月経の頻度が高い、などの特徴もあります。

  • その他
  • 各種骨系統疾患、プラダー・ウィリー症候群、ヌーナン症候群など

 のびのび外来では低身長で治療中のお子さんはもちろん、身長ののびが気になるお子さんは思春期早発徴候やその他の合併症がないか、成長率や骨年齢の推移などを定期的に外来で経過観察することをお勧めしています。
 また、生活指導や管理栄養士による栄養指導を取り入れ、身長を伸ばすためのアドバイスも行っています。
 身長の伸びやその他成長のことで気になることがあれば、のびのび外来(または内分泌外来)にご相談ください。受診は予約制です。

最終更新日:2022年09月16日